トリアージ(Triage)とは、フランス語で「選別」を意味する言葉で、特に緊急事態や災害時に限られたリソース(医療、物資、人手など)を効率的に配分し、救える命を最大限に救うための判断基準です。この概念は医療現場で発展しましたが、防災、健康管理、そしてお金の使い方にも応用できます。
防災家族ラボの趣旨である「防災」「健康」「お金」の3側面から、トリアージをどのように実践し、現代社会をサバイブするかを掘り下げていきます。
1. 医療におけるトリアージ
医療現場のトリアージの基本
トリアージは災害や事故現場での命の選別に使われる手法です。医療リソースが不足しているとき、患者を以下のように分類します

• 即時治療が必要な重症者(赤タグ):• 命に関わる症状だが、迅速な治療で助かる可能性が高い。
• 待機治療が可能な中等症者(黄色タグ):• 急を要しないが、放置すると悪化する可能性がある。
• 軽傷で自力で動ける患者(緑タグ):• 他の患者の治療を優先する間、自分で対応できる状態。
• 回復見込みがなく治療を優先しない患者(黒タグ):• 他の患者の命を救うため、リソースを割かない判断。
家庭でできるトリアージ
• 優先順位をつける基準:
• 子どもが発熱やけがをしたとき、以下のような視点で対処します。
• 呼吸や意識に異常があれば即救急車。
• 発熱や軽いけがは家庭で応急処置。
• 応急処置キットの活用:
• 家庭に常備している薬や包帯を使い、一次的な対応を行う。
2. 防災におけるトリアージ
災害時のトリアージは、家族や地域の安全を守るために非常に重要です。避難の優先順位や持ち出す物資を選ぶ際にも役立ちます。
家族単位での防災トリアージ
• 誰を優先して避難させるか:
• 高齢者、乳幼児、妊婦、体力の弱い家族を優先。
• 避難のタイミング:
• 緊急性が高い場合(津波警報、地震直後)は迅速に避難。
• 台風や大雨の際は早めに避難するかどうかを決定。

非常用持ち出し品のトリアージ
限られたスペースの中で、持ち出すべきものを選別する基準
以下はあくまでも最低限ですが、本当に大事なものは自分と家族の命なので
「何も持たずにただ逃げる」逃げるべきタイミングではこれが唯一の正解になります

• 命を守るためのもの:
• 飲料水、非常食、薬、簡易トイレ。
• 情報を得るためのもの:
• ラジオ、モバイルバッテリー、充電ケーブル。
• 生活の再建に必要なもの:
• 現金、保険証、通帳や印鑑のコピー。
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地域での防災トリアージ
• 地域の防災訓練に参加し、役割分担を決めておくことで、災害時の混乱を減らすことができます。
• 自助(自分自身の対応)、共助(地域での協力)、公助(行政のサポート)のバランスを考慮。
3. お金におけるトリアージ
緊急時の資金管理
災害や医療費が急に必要になったとき、手元のお金をどう使うかを瞬時に判断することもトリアージです。
緊急時に備えるための資金分類
1. 即時使用可能な現金:
• ATMが使えなくなる可能性に備え、3~5万円程度を用意。
2. 緊急貯蓄(生活防衛資金):
• 生活費の3~6か月分を銀行に貯蓄。
3. 保険や援助制度:
• 災害保険や医療保険を活用し、緊急時の支出を軽減。
支出の優先順位をつける
• 優先する支出:
• 食料、水、住居費、医療費。
• 後回しにできる支出:
• 娯楽費、外食費。
4. トリアージを日常生活に活かす
予防の重要性
トリアージは緊急時に使われることが多いですが、普段の生活での「予防」や「準備」にも応用できます。
• 健康: 予防接種や定期健診を通じて、病気を未然に防ぐ。
• 防災: 家庭内での防災訓練や非常用品の見直しを定期的に行う。
• お金: 家計簿をつけ、必要な支出と不要な支出を区別する。
家族との話し合い
家族全員が緊急時の行動基準を共有しておくことが重要です。
• 避難ルート、非常用持ち出し品の場所、緊急連絡先を家族で確認。
• 家族会議で、「命を守るために何を優先するか」を話し合う。
5. 防災家族ラボの視点で考えるトリアージ
防災家族ラボでは、防災士、特定認定看護師、ファイナンシャルプランナーの立場から、トリアージの考え方を現代社会のサバイバル術として提案します。
• 防災: 災害時の避難や準備物資の選び方をシミュレーション。
• 健康: 家庭でできる応急処置や、災害時の感染症対策を学ぶ。
• お金: 災害や緊急時に備えた資産管理方法を提案。
トリアージは、家族の命を守り、生活を維持するために欠かせない判断力です。これを知ることで、災害や困難な状況にも冷静に対応できる力を身につけましょう。
まとめ
トリアージの基本は「優先順位をつける」ことです。医療、防災、お金という3つの側面からこれを考えることで、私たちがどんな状況でも柔軟に対応できる準備を整えることができます。防災家族ラボでは、これらの知識と実践を家族と共有し、より安全で安心な未来を目指しています。


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