みなさんは2025年問題というものをご存知でしょうか
その問題というのは

130万人と言ってもピンとこないかもしれません
私が所属するような一般的な総合病院の看護師は約500人なので日本全体で病院2600個分の看護師が不足する問題です。
その減少が起こる機序は
1.2025年、日本の人口の1/3が75歳以上となる
2.医療・介護の需要が急増する
3.少子化による労働力不足で看護師の供給が追いつかない
4.結果的に大規模な看護師不足が起こる
というものですが
現場はもう肌感覚では感じているのではないでしょうか?
こちらは
近年の人口ピラミッド推移です

このグラフは総務省統計局の2024年の統計ダッシュボードから取得し私がアニメ化したものですがここで注目してほしいのは支える側(青枠)と支えられる側(赤枠)の比率になります
1980年代には多くの若者が少数の高齢者を支える構造になっていました。
しかし近年になるとこの比率が大幅に転換しているのが動画でわかると思います。もはや人口”ピラミッド”とは言えない
看護師は労働人口のうちおおよそ3%を占めています。
高齢社会が進行するとこの3%も他の職種との取り合いになりますので当然少子化の影響が色濃くでてきます。
看護師の受給バランスの乖離予測

この少子高齢化の影響が看護師不足にどのように拍車をかけるかをグラフにしたものです。
団塊の世代が全員75歳という後期高齢者になる2025年以降は当然医療ニーズの急増により必要な看護師数は跳ね上がりますが、実際の看護師数は微増、もしくは減る可能性すらあります。
今後はこの残った看護師数で現場を支えていく必要に迫られる
では
人手不足はどのように現場に影響を与えるか


そう、もうわかりきった事実として
労働環境が悪化する=ケアの質が悪化する
のです
忙しいという漢字が、心を亡くすと書くように、現場の医療の質、人的な質、人間関係の質は低下する、そして看護師の仕事はAIに代替されないメリットの一方、代わりがいないという深刻なデメリットを併せ持つ
近年の世界的なインフレーション、物価高騰、社会保険料の負担割合増加などの影響から実質手取り賃金は低下する一方です。
しかし、市場原理から言えば人手不足の看護師の給料は上がるはず
そう、強いニーズがある、求められる仕事は給料が上がります
でも、看護師の給料は上がらない。なぜか

一番の影響は政府の医療費抑制として診療報酬の引き下げがあります
私達の仕事の報酬は、減少していく現役世代の給与から天引きされているのです。
更に、人手不足といいつつ都会には看護師が集まってくる構造的な問題と、有り余る地方の看護師養成学校問題があります。地方の深刻な人手不足による閉院はとっくに始まっているが
限られた診療報酬から出せる人件費は限られているため報酬を上げれば小さい病院や診療所は閉院のリスクが高くなる。さらに悪いニュースがあります
知られたくない不都合な真実

•夜勤勤務による体内リズムの乱れは、心疾患やがんのリスクを高め、睡眠不足や不規則な食生活も肥満や糖尿病のリスクを高め、健康への悪影響が深刻視されている。(The Other Shift、Work in Mind、Dr. Michael Mosley)。
•15年以上の夜勤勤務で、心疾患による死亡リスクが19%、肺がんの死亡リスクが25%増加する。

もはや言うまでもなく夜勤は不健康になります
夜勤看護師だけに定期健康診断において追加検査が行われているのはこのためです
このことを踏まえると
看護師は本当に高給取りか?

様々な要因が複雑に絡み合うため一概に言えないが

・・・のかもしれない でも病院も黙っていません
看護師を増やす方法

様々な方法で70万人いるという潜在看護師の掘り起こしや
新人看護師の積極採用を行っています
しかし大事な事実があります

1病院の看護師を増やす(ミクロ視点)で看護師が増えたとしても、社会全体で看護師を増やす(マクロ視点)ではカニバリズムが起こりただでさえ少ないレッドオーシャン化した人的資源を少ない報酬を無理やり引き上げて確保する泥仕合のような看護師確保合戦になると考えられます。
一時は給与が引き上げられても、長続きはしません
私が考える恒久的に給与を上げる方法は4つあります

認定看護師、特定行為看護師、専門看護師、診療看護師などの専門分野を持ったスペシャリストを目指し、消えないスキルを身につける方法
施設内での管理職を目指すジェネラリストコース
時の流れやニーズを見極めつつ、給与が高い病院を渡り歩く転職コース
そして本職で働きつつ、副業を行いダブルインカムを達成する副業コースです
4つ、と書きましたが実際にはこれらを複合的に自分にストレスが少ない方法で組み合わせるのが最適解だと考えますし、私はこれらを組み合わせ実際に副収入を得ています。
このなかで特に注意が必要なのは転職コースです
もちろん人間関係や職場環境により最適な職場に出会うことは人生においての幸せに繋がります
しかし、数年おきに転職し人間関係をリセット、今だけ給料が引き上げられているような職場、美容系など保険医療以外などの職場には注意が必要かと思います。厚生省の方針で診療報酬が高すぎる、例えば訪問看護などについては十分に増えきった段階で引き下げられる場合もあるなど注意が必要です。
結局のところ、人の価値は目では見えず

そう思います。私が特定認定看護師を目指した理由もこれにあたります。興味があれば仲間になりましょう!
このサイトでも今後の看護師の動向を統計から追い、同職でどのようにこの先生き抜いていくのか、家族を守っていくのかを追求していこうと思っています。スキルアップする上での効率的な方法や、手取りを増やす方法、税金対策や看護師の節税方法、最も大切な家族の健康を守る方法を探求していきます。


コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 看護師が大量に不足する?2025年問題と看護師の未来とは みなさんは2025年問題というものをご存知でしょうか […]